最新刊著者インタビュー
「サラリーマンが株で1億円を稼ぐ!!」
「[図解]よくわかる再生医療ビジネス最前線」
「投資信託情報の読み方・活かし方」(藤沢久美)
「サラリーマンが株で1億円を稼ぐ!!」
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著者:えす
定価(税込):1,365円
判型:四六判並製
ページ数:184ページ
発行日:2005年3月28日
発売:マガジンハウス
大好評! 発売たちまち重版
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ぼ く ( え す )に 対 す る 50 の 質 問
1.まずはお名前を教えてください
> 「えす」です。
2.差し支えなければ、年齢を教えてください
> 30代前半です。
3.株を初めて何年になりますか?
>96年からですので、ざっと8年ですね。本格的に売買回数が増えたのは、
iモードとネット証券を使い始めてからですから、約5年です。
4.間にブランクがあれば教えてください
> 仕手株に大きくやられて、1年ほど再起不能になったことがあります。
5.人生で最初に買った銘柄は何ですか?
> 本文にも書きましたが、東急レクリエーション(9631)。株主優待で映画代が浮くのが嬉しい、と。
6.利用している証券会社は?
> 現在は、日興ビーンズ証券 と楽天証券です。
7.短期派?長期派?それとも、中期派?その期間は?
> 中期派です。理想は長期派ですが、なかなか変化の早い世の中なんで。
8.週何回位、売買しますか?
> 2〜3回。でも、気合が入っているとき(=儲かっている時ともいう)は一日数回。
9.愛読書・愛読誌・教科書はありますか?それは、何ですか?
> 『課長島耕作』かな。今や取締役だしねえ。
> あと、日経ビジネス、週刊ダイヤモンド、夕刊フジってあたりは欠かさず読んでます。
> どっかの社長が書いたような本は全部好きかも。
10.成り行き派?指値派?
> 専ら指値です。
11.差し支えなければ、これまでの利益(損益)を教えてください。
> 800万円→100万円→1億円です。正確には2005年1月現在、1億1千万円です。
12.座右の銘を教えてください。
> 人事を尽くして天命を待つ。
13.あなたにとって、株って、なんですか?
> 趣味の一貫。
14.デイトレードしたことはありますか?
> あります。が、否定的です。継続して儲けるのは無理でしょ。
15.携帯電話で株の取引をしていますか?
> 会社員ですからほとんど携帯です。
16.宝くじで3億、当てました。仕事、続けますか?
> たぶん、続ける。でも、会社は変えて、ボランティアに生きるかも。
17.好きな株関係のインターネットサイトは?
> ヤフーファイナンス、東京IPO 、あとヤフーニュース株式
18.分析派? インスピレーション(勘)派?
> 分析派を自認しておきながら、売買の大半はインスピレーションだったりもします。
19.好きな業種は?
> 小売、外食、IT。
20.これまでの失敗談があったら、教えてください?
> 仕手株に捕まって、大損したこと。あれは、忘れもしないYUASA(6933)という銘柄です。
詳しくは本文(第1章)を読んで下さい。
21.株主総会に出席したことはありますか?
> あるよ。自社のもあるしね。
22.ベンチャー企業について、一言どうぞ。
> 応援してます。日本活性化のカギを握ってますからね。
> 僕は良いと思う会社を一投資家としてベンチャー支援していきます。
> 将来的にはボランティアでベンチャーの経営支援できたら面白いですよね。
23.ROEについて、説明できますか?
> もっちろんです。重視する指標の一つです。
24.株関係のOFF会に参加したことはありますか?
> ないので、誘ってください。
25.タンス株を持っていますか?
> たくさん持っていることになってます。(わかる人はわかるね。)
26.株で、いっぱいいっぱい儲けたら、何をしたいですか?
> うーん。昔はあったけど、今はたまにおいしいものを食べるくらいですね。案外物欲がないんです。
27.株でストップ高をしたときの気分を歌で表現してみてください。
> 出会いは、億千万の、胸騒―ぎ!まばゆいくらいにエキゾチック!ジャパーン!!
28.自分を銘柄にたとえると?
> なんだろ。ヤフー(4689)?っていいたいところだけど、違うな。
> ヤフーファイナンスでヤフーって検索すると出てくる松屋フーズ(9887)かな。
29.株に関する書籍はどのくらい持っていますか?
> 本棚2段くらい。
30.神頼み、するほうですか?
> しまくりです。
31.ずばり、2005年の大納会の終値を予想してください?
> 15000円って思いたいです。そろそろ日本の景気も回復して欲しいしね。
32.競馬・パチンコ・宝くじ、やる?
> パチンコと宝くじはやります。
33.株関連のサイトを運営していますか?
> はい。してます。 「800万円→100万円→1億円達成の株式投資術」
(http://esu.jp/index.htm)です。2004年6月に作りました。
34.尊敬する人は、誰ですか?
> お父様は尊敬してます。あとは織田信長とか。おいおいずいぶんレベルが違うな。
35.景気の悪さを感じるときは、どのような時ですか?
> 家の回りを挙動不審者が歩いている時。 おおこわ!
36.家族は?
> 妻がひとりだけです! いろんな会社の株主になって、愛を叫んでます。
37.あなたの投資ルールがあれば、教えてください。
> 信用できない会社には投資しない。未来の日本を担う会社に投資。
38.日経新聞をよく読みますか?
> 隅々まで読むほうです。
39.この銘柄が、この値段だったら割安!っていうのは?
> そういう見方ってしません。
> 時価総額だったら、答えるけど。三井住友、みずほの1兆円台っていうのは確実に安かったな。
40.逆に、この銘柄が、この値段だったら割高!っていうのは?
> やっぱり、こういう見方ってしないな。 時価総額3000億円のライブドア(4753)とか
インボイス(9448)はやっぱり割高な気がする。
41.株で儲けて買ったもので、一番高いものは?
> 車かな(でも中古車だから安い)。あと、ロエベの皮のコート(定価40万円。でもアウトレットで半額)。
最近、実は、ロレックスを買おうか迷っている。
42.中国の成長について、一言どうぞ。
> 2007年までは高成長。北京オリンピック以降が正念場。
43.保有株の銘柄コードを全部言えますか?
> 保有株全部言えるが時々間違う。
44.株、いつまで続けますか?
> 会社辞めるまで。
45.内需株の代表株といえば?
> 銀行株。
46.ボロ株、好きですか?
> 買わないです。
47.株をやめよう、と思ったことはありますか?
> しょっちゅうあります。
48.それは何故ですか?
> 損したから。
49.2005年は、いくら儲ける予定ですか?
> うーん。さらに倍の2億円って言いたいけど控えめに1.5倍くらい。
50.お疲れ様でした。ついでですので、今後の株投資に対する意気込みを!
> あー、つかれた。ビール飲みたい。飲みに行こ!
続きは「800万円→100万円→1億円達成の株式投資術」(http://esu.jp/index.htm)で。 |
「[図解]よくわかる再生医療ビジネス最前線」
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監修:三宅淳
著者:松井高広
定価(税込):1,890円
判型:A5判並製 ページ数:192ページ
発行日:2004年3月25日
発売:日刊工業新聞社出版局
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松井 高広
「再生医療+ナノメディスンExpo2004」事務局長・ICSコンベンションデザイン営業推進部長
1957年生まれ。創価大学卒業後、JTB系列の総合イベント企画会社、アイシーエス企画入社。
以後、国際会議、国際展示会などの総合イベントを立ち上げる。
2003年、世界初の再生医療総合展示会「再生医療Expo2003」を開催し、実行委員会事務局長を経て、現職。
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三宅 淳
独立行政法人 産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センター長
1951年生まれ。大阪大学大学院理学研究科修了後、旧工業技術院微生物工業技術研究所に入所。
以後研究員として、遺伝子操作を用いた光合成細菌の研究やヒト細胞の三次元培養による人工臓器の開発研究などに従事する。
日本人工臓器学会の評議員などを務める傍ら、2001年より同研究センター副センター長、03年より現職。理学博士。 |
ロードマップが提示できるほど基盤が確立していない
松井●最近、新聞や雑誌を始めマスメディアでは、期待を込めて再生医療について大きく取り上げられることが多くなっています。各調査機関でも、将来的な市場規模として10兆円から50兆円が見込まれると報告しています。わたしも職業柄、新しい産業の育成には関心を持っていますが、再生医療は本当に不況で悩む日本経済の救世主となりうるのか、まだまだはっきりした確信が持てないでいます。おそらく本書の多くの読者も同じ思いをされていると思いますが、この章では実際に、再生医療の最先端で日夜研究開発に従事しておられる専門家、独立行政法人産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センターのセンター長三宅淳先生にいろいろお伺い致したいと思います。まず、センターの紹介から入らせていただきたいのですが、実際にセンターでは、再生医療についてどのような研究開発をされているのでしょうか?
三宅●まず第1に骨の再生です。患者さん本人の骨髄から取った細胞を培養して、人工の骨を作って、もう一度患者さんに戻すという研究開発を行っています。これは臨床でも30数例行っていまして、かなり効果があるということがわかってきました。
もうひとつは神経の再生です。神経というのは、脳卒中や交通事故による脊椎損傷など、非常に大きな社会的負担になる病気を内包しているわけですが、それに対する究極的な治療として、患者の神経を再生して病んだ神経と入れ替えてしまうというものです。ヒトの神経はなかなか培養できないと言われていましたが、非常に長時間連続して培養する技術を開発しました。
それから3番目には、遺伝子の研究です。ES細胞が別な細胞になるというプロセスは、関与している遺伝子やタンパク質が何十何百種類もあって、非常に複雑なプロセスなのです。現在、その複雑なプロセスをどうやってコントロールするのかという技術がありません。それを解明するための研究開発を行っています。
もう少し具体的にいうと、ヒトの細胞の中には遺伝子がありますが、遺伝子はその一つひとつが機能を持っています。たくさんの遺伝子が共同して、ひとつの機能を有しているわけです。つまり、ひとつの遺伝子が作動したらすぐにがんになるかというと、そうではありません。がんを作ってしまう遺伝子とそれを制御する遺伝子と、それをまた制御する遺伝子というふうに何重もカスケード(段階)があるわけです。このカスケード全体をとらえて、全体でどうやって動かすかというのが、これからの研究開発のポイントです。
最後のひとつは、ナノバイオテクノロジーです。細胞の中に遺伝子があるということはわかってきましたが、細胞とか遺伝子を正確にハンドリングする必要があります。細胞を操作して、遺伝子1個1個をつまんで、取り替えられるというところまで技術を進歩させなければなりません。それをどうやって行うかというのはナノテクの分野で、ナノテクの技術を応用して、遺伝子1個1個取り替えるという研究開発を進めています。これは、まったく新しい分野ですね。
松井●骨、神経、遺伝子、それとナノバイオという4つの分野の研究開発は、いろいろな機関と共同で行っているわけですか?
三宅●大学とか企業、海外も含めてさまざまな機関といろいろな共同研究を行っています。ただナノバイオについては、まだ国内外企業でこういう分野をやっているところはないので、主にわれわれのセンター内で完結しています。
松井●それでは、日本国内の中での再生医療の現状、さらにビジネスととらえた場合に実用化に際していろんな問題点があると思いますが、この辺はどうでしょうか?
三宅●先ほど松井さんがいわれたように、再生医療が将来の大きなテーマであることは間違いないので、いろいろな企業や人材がどんどんこの分野に参入して、隆盛を極めています。しかし、まだ設備や研究人員という点で不十分であり、さらに増やしていかなければならない状態だといっていいでしょう。各医療機関や企業などみな個々に独自にやっているので、全体でみるとたくさんやっているように見えますが、実際はシステマチックにいろんな臓器が次々と開発されているという状態ではありません。
これは再生医療という大きな山から見ますと、まだ鼻先をかすめたくらいです。具体的にやっていることは、実際に、いろんな技術が出てきたというところです。間葉系幹細胞や骨髄細胞などを使用するいろんな研究がなされています。ただし、ES細胞(胚性幹細胞)のようなポテンシャルの高いものが解明できたかというとまだまだで、なんとなくみんなで混ぜているだけというイメージです。おそらくその背後に、ものすごく大きな山があります。
松井●皮膚の再生では培養技術が発展して、ベンチャー企業を中心に臨床試験に入っており、これらの実用化が間近だと報道されていますが、この辺はどうなのでしょうか?
三宅●骨や皮膚の分野は、実用化、製品化は早く進むと思います。問題は、それが非常に大きな産業分野に育つかどうかです。いろいろな産業が入ってきて、それがぐるぐる循環するようなシステムができるかどうかです。ナノテクや材料、遺伝子などを合わせたトータルなシステムとして大きく発展するというスパイラルに入れるかどうか、現在その入り口にさしかかった状態です。つまり、あれができました、これができましたという状況よりも、もっと大きな山があるという認識をしてほしいですね。
松井●では再生医療には、よく各省庁でいわれるロードマップやシミュレーションはあるのでしょうか?
三宅●ロードマップが提示できるほど、まだ基盤が確立していません。まったく新しい分野なので、各機関や企業であれができる、これができると走っている状態です。非常に長期的なロードマップを予測すると、個別に末端的なものが出てくるというより、太い幹が出てくるだろうと思います。太い幹というのは、決して人体を再生するというものだけではなくて、ナノテク、情報技術、エレクトロニクス、その他いろいろな情報が集まって形成される総合的な新しい産業分野です。
バイオの方からナノテクを見ると、ナノテクはバイオに近づいてきて、バイオがやってきたことを、現在ナノテクが実現しようとしています。世の中で最も複雑なシステムはバイオです。というのは、自動車でもアポロ宇宙船でも、構造的にはヒトのひとつの細胞にはかないません。それだけ複雑なものを、生命は有しています。つまり産業は独自に発展しましたが、よくよく考えてみると、これ以上複雑なものは作れないのです。生命はどうなっているんだろうと考えたときに、このメカニズムは産業がもっと発展するというネタ(材料)を提供してくれます。
松井●ということは、いろいろなものや産業と絡んでいるために、5〜10年先のロードマップを描き切れていないのが実状なのでしょうか?
三宅●いろいろなものが入っているから見えないというより、テクノロジーの形が変わるということでしょう。ですから、現在の概念で推測することができないということです。それはナノテクと同じです。ナノテクも、これまでの産業分野と同じように発展していくかというと、そんなことはありません。非常に複雑な進歩を遂げているのです。それを、誰かロードマップを描いてみろといわれても、材料もある、エレクトロニクスもある、バイオもある、という総合的に集合している姿が見えているだけで、その先に融合してくるものが本当に見えるのか、それは哲学の世界になってしまいます。
以後、本書(p173)に続く
「投資信託情報の読み方・活かし方」
シンクタンク・ソフィアバンク オフィスで
[Amazon.co.jp]でこの本を買う
[bk1]でこの本を買う
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監修・著作:藤沢久美
定価(税込):1575円
判型:A5判並製
ページ数:296P
発行日:2001年5月24日
発売:TOKYO FM出版
「アマゾンco.jp」の投信分野にて発売から5ヵ月間連続売行き第1位、
さらに10ヵ月連続ベスト5入り。同じく「紀伊国屋Book web」の投信分野でも
発売以来3ヵ月間連続売行き第1位を獲得など、「投資信託」分野のロングセラーとして、
いまでも売れ続けています。 |
監著者紹介
藤沢 久美(ふじさわ くみ)
シンクタンク・ソフィアバンク ディレクター
証券アナリスト協会検定会員
1989年、大阪市立大学卒業後、投信委託会社を経て96年日本初の投信評価会社「(株)アイフィス」を元同僚とともに設立。99年営業権をスタンダード&プアーズ社に売却。現在、シンクタンク・ソフィアバンク・ディレクターとして、講演会・セミナー・テレビ・ラジオなどで活躍中。投資信託を中心とした金融商品のメリット・デメリットを一般読者の立場からやさしく紹介し、好評を博す。投資信託を評価する第一人者として、業界内での信頼も高い。
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――この頃、「投信バッシング」がやたら目に付きますが?
そうですね。特に株価が低迷してくるとこの手の記事が出てきますね。だいたい運用成績の悪さと手数料の高さが問題になっているようですけど、行き過ぎた面が少なくないですね。
――というと?
市場が下がれば当然、ファンドも下がるわけです。ですから、99年から2000年にかけて新たに設定された投信は、ほとんどが値下がりしています。そもそも基本的な株式市場の仕組と投資信託の関係を伝えないで、商品の良し悪しを議論すべきでないと思います。
手数料については、株の売買手数料が下がっている中で、投信の手数料は突出しているように見られがちですが、本当は購入者に提供するサービスの対価と考えて欲しいのです。
――対価ですか?
本来なら、販売時に十分な商品説明やリスクの存在などをしっかり説明するべきですが、まだまだ満足のゆく説明が行われていないことも多いようです。この辺のサービスが行き届いていないところに、不満の原因があるかもしれませんね。
――とすると、やっぱり投信はダメですか?
よくそんな意見の人は株を勧めるのですか、株式投資はある程度まとまった資金が要りますし、われわれ素人が株の売買にそんなに時間を割けるわけはありません。プロの投資家なら別ですが、普通の人は仕事があるので無理ですよね。第一、一般の投資家がプロにかなうわけはないですよ。ですから、仕事の余力で投資するなら投資信託のほうが適切だと思いますね。
――そもそもこの本を書くきっかけになったのは?
巷には投信の本が多く発売されていますが、どれも仕組みや買い方をざっくり解説した広く浅い本ばかりですね。そんな本もあっていいのですが、最近は読者の方が進んでいて、もっと詳しい知識を求めがちです。
――例えば?
新聞の投信欄の見方や運用報告書や目論見書の読み方、投信サイトの利用法ですね。こんな内容はこれまでの本には書いてありませんからね。それに、どう見てもファンドを利用している人が書いたとは思えない本もありますから。
――今回の本ではその辺がフォローしてあると?
そうですね。その辺の切り口は、初心者でもわかるようにしっかりフォローしたつもりですけど。それに、図やチャートも50ページ以上あります。
もうひとついっておきたいのは、これまでの本にはファンドに関するプラス情報しか載っていないことが多かったですが、この本には投信業界の人にはあまり喜ばれないかもしれませんが、マイナス情報も載せています。
――その辺は大丈夫ですか?
プラスもマイナスもすべて公開して初めて本当の理解が生まれるんですよ。例えば一時期騒がれた「ノムラ戦略株ファンド」のカラクリ」とか高利回りだった「中国ファンドのこれから」とか「ファンド広告の読み方」とか「どうしていま流行りのテーマファンドがすぐに下がるのか」とか、読んで頂くと納得がいくと思いますよ。
――それは面白そうですね?
去年(2000年)の12月に「買ってはいけないファンド、買ってもいいファンド」という本を出したのですが、すごく好評だったんです。これから毎年出していくのですが、読者の皆さんも自分でいろんな情報を集めて、自分で分析して、自分にあったファンドを選んで欲しいのです。この本はそのためにきっと役に立つ本だと思います。そしてできれば、あなたにとっての「買ってはいけないファンド、買ってもいいファンド」を情報発信してもらえば、もっとおもしろいと思いますね。
――読者ひとりひとりが投信評価会社になると?
投信に興味のある人や買いたい人、現在保有している人など、いろんな人が情報収集して分析・選択し発信すれば、設定する側や販売する側ももっともっとよいサービスをしなければとお互いに切磋琢磨せざるをえませんからね。
――ところで、藤沢さん自身は普段どうやって情報収集するのですか?
あまりどれもこれもということはありませんね。平日なら日経新聞に目を通し、休日にはサイトの情報をチェックするということが多いです。モーニングスター、Nikki Net、NRI(野村総研)などですね。あと官公庁のサイトもいろんなおもしろいデータの収集ができます。米国のモーニングスターも時々のぞきます。もちろん英語サイトなんですが、アメリカのアナリストのコメントがたくさん載っているので勉強になりますね。
――思ったより少ないですね
いろんな資料を見るより、そこから何を引き出すかが大切なんです。情報収集は自分なりの考え方を構築する上の土台ということでしょうか。特に投資信託は長期保有が原則ですから、現在の状況をざっくりつかんでおけばだいだいOKです。
――ご自身で保有するファンドの動向は気になりませんか?
だいたい長期投資していれば多かれ少なかれ利益が上がるものなんですよ。これまで50本くらい保有していましたが、損をしているのはわずか5本です。それも、エマージングファンドなどで初めからリスクが高いとわかっているものですから、自分なりに納得していますね。それも投資金額はわずかですから。
――他はすべて利益が出ていると?
特に世界分散型ファンドなんかは、それこそ世界中に投資するわけですから、極端にいうと世界のどこかで経済成長があれば上がっていくわけですよ。基本は資本主義が続き、みんなが裕福になりたいという考えをもっているなら、経済成長が途切れるわけはありません。
――人間の本能の原理ですね
そうですね。投資信託はそんなところをよく反映させた金融商品だと思いますよ。長期投資は夢がないとできませんから。投機はお金を得ることそのものが目的で短期売買ですが、投資は夢やビジョンがないと長期保有はできません。自分の老後や子どもの未来に向けて夢を投資するということでしょう。そんな考えをみんなが持つことによって、日本という国もよくなっていくのではないでしょうか。
――そんな考えで本書を手にとってもらいたいですね
とにかく短い時間で効果的に情報を手に入れ、分析し、活用するノウハウがすべて詰まっています。このサイトにも「立ち読みコーナー」が用意されていますから、そこでまず内容をのぞいて見てください。きっと役に立つと思いますよ。わたしの近著「藤沢久美の投資信託ハンドブック」(ラジオたんぱ・本体1400円)や「買ってはいけないファンド、買ってもいいファンド」(オーエス出版社・本体1800円)、また前書「投資信託情報の集め方・選び方」(フットワーク出版社・本体1500円)と合わせて読んで頂ければいっそう理解が深まると思いますよ。
監著者紹介
藤沢 久美(ふじさわ くみ)
シンクタンク・ソフィアバンク ディレクター
証券アナリスト協会検定会員
1989年、大阪市立大学卒業後、投信委託会社を経て96年日本初の投信評価会社「(株)アイフィス」を元同僚とともに設立。99年営業権をスタンダード&プアーズ社に売却。現在、シンクタンク・ソフィアバンク・ディレクターとして、講演会・セミナー・テレビ・ラジオなどで活躍中。投資信託を中心とした金融商品のメリット・デメリットを一般読者の立場からやさしく紹介し、好評を博す。投資信託を評価する第一人者として、業界内での信頼も高い。
著作は多く、「藤沢久美の投資信託ハンドブック」(ラジオたんぱ)、「買ってはいけないファンド 買ってもいいファンド」(オーエス出版社)、「着実に利益を生む投資信託情報の集め方・選び方」(フットワーク出版社)、「プロが教える投資信託のすべて」、「プロが教える初めての投資信託」、他多数。また「日経ビジネス」、「ダイヤモンドZAi」、「money Plus」、「日刊ゲンダイ」などに連載。その他、テレビ東京「お金の達人」、ラジオたんぱ「ファイナンシャルボックス」、FM東京「TOKYO ON MODE」など金融情報やベンチャー企業に関する解説者として数多く出演。
本書の理解を深めるためのお勧め書籍
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「藤沢久美の投資信託ハンドブック」
著作:藤沢久美
定価(税込み):1470円
判型:A5判並製
ページ数:192P
発行日:2000年10月20日
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「買ってはいけないファンド買ってもいいファンド」
共著:藤沢久美・宮田丈裕
定価(税込み):1890円
判型:A5判並製
ページ数:238P
発行日:2000年12月15日
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「投資信託情報の集め方・選び方」
編著:アイフィス
定価(税込み):1575円
判型:A5判並製
ページ数:248P
発行日:1998年8月3日
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